インフルエンザ予防接種で
尿蛋白+3になりましたが、
その後自力で−になった例

 
 
 またインフルエンザ流行の季節です。ネフローゼや腎炎などの腎疾患の患者がインフルエンザにかかると、再発したり、病状が悪化したりすることがあります。一方、予防接種すれば、それによって再発が引き起こされることもあります。これらのことについては、これまで会報やホームページを通じて多くの事例を紹介してきました。

 今回ご紹介するのは予防接種した後に尿蛋白が出てきましたが、プレドニンの服用を再開せずに、4週間ほどで自力でマイナスになった会員の事例です。この会員から昨年12月に頂いたお手紙を拝見して、参考になると思い、接種後の尿蛋白の推移の記録を送っていただきました。2回分のお手紙を以下に掲載します。<一>は12月にいただいたお便りで、<二>は今年の1月に送っていただいた記録です。

 現在11歳のこの会員は男児で4歳の時にネフローゼ発症、ステロイドとエンドキサンなどの治療を受けていましたが、再発を繰り返していました。腎康丸を長く服用し体質が改善されつつあります。インフルエンザ予防接種後に尿蛋白が出ましたが、体質改善が進んでいるため、自力で回復できたことが考えられます。接種の影響があるかどうか、各自の状況は千差万別で一概に言えないところがあります。上記会員のことは参考程度になさって下さい。





<一>


矢野様
 いつもお世話になっていますが、ステロイド停止後、マイナスが続いていた為、インフルエンザワクチンを接種したところ、2日後から蛋白が出てきてしまい、3+(300位)まで上がってしまいましたが、今回は4週間ほどかけて自然にマイナスに下がりました。
 腎康丸の輸入代行よろしくお願いします。




<二>
矢野様
 いつもお世話になっております。
 寒いですが、元気に過ごしています。前回再発の後、11月3日にプレドニンを終了しました。まだ早いと言われましたが、調子がよかったのと、息子の早くマスクを外したいという希望で、11月11日にインフルエンザの予防接種をしました。
 
11月 11日 (−) インフルエンザ予防接種
12日 (−)
13日 (±)
14日 (±)
15日 (2+) 家で安静
16日 (2+) 家で安静
17日 (2+) 家で安静
18日 (3+) 病院で検査、蛋白量360(3+)
19日 (3+) 病院で検査、蛋白量290(3+)
20日 (2+)
21日 (2+)
22日 (2+)
23日 (3+)
24日 (2+) 学校へ行く(体育見学)
(ずっと家にいると気にしてしまうので
今日から学校へ行って、様子を見ることに)
25日 (2+) 学校へ行く(体育見学)
26日 (2+) 学校へ行く(体育見学)
27日 (3+) 病院で検査、蛋白量190(3+)
28日 (±)
29日 (−)
30日 (±)
12月  1日 (±)
 2日 (±)
 3日 (±)
 4日 (±)
 5日 (±)
 6日 (±)
 7日 (±)
 8日 (±)
 9日 (±)
10日 (±) 発熱39°C
11日 (+) 発熱39°C
12日 (−)
13日
14日 (−)
15日 (−)
以降−です。



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